薬剤師が教えるシミ、そばかす予防とオススメの薬
こんばんは、更新をサボってるてらくんです。😹
夏に入り紫外線の多い季節になってきました。皆さんご存知の通りこの紫外線というのは目に見えないものですが、想像以上に危険なものであり、女性の敵であるお肌のシミ、ひいては皮膚ガンなどの疾患にも繋がってゆきます。
あ、実は私薬剤師の免許を持っておりまして、現在も現場で働いております。
そこでそんな私が
①紫外線を防ぐ日焼け止めクリームについて。
②万が一お肌のシミが出来てしまった時に飲むべき市販薬は?
についてお話しさせて頂けたらと思います。
①紫外線を防ぐ日焼け止めクリームについて
・適切な日焼け止めクリームの使用により、シミの予防、日焼け予防を行う事ができます。
夏、紫外線が強い中、ご使用されている方も多いかと思いますが、この日焼け止めクリームの使用によってかえって肌荒れを起こしてしまう方も少なくありません。
原因は日焼け止めクリームの中には紫外線吸収剤として、メトキシケイヒ酸メチルヘキシルの様な、肌に負担をかける有機化合物が配合されている点です。
よって、シチュエーション、目的に合わせた、適切な強さの日焼け止めクリームを選択する必要があるという事です。
ではどの様な指標によって見分けるのか?
指標となるのは
それぞれ説明させて頂くと
PA値
→UV A(紫外線A)を防ぐ強さ=シミ、そばかすを防ぐ強さで(PA+)(PA++) (PA+++ )(PA++++)の4段階あり。+の数が多いほどUV Aを防ぐ強さが強い。
SPF値
→UV B(紫外線B)を防ぐ強さ=日焼けを防ぐ強さでSPF1〜50+までの値があり、値が大きくなるほどUV Bを防ぐ強さが強い。
というものになります。
日焼け止めクリームに書いてあるので見て見ましょう。
こちらはベトナムで購入した日焼け止めクリーム。
だいぶ強めの日焼け止めクリームである事がわかりますね。
図にまとめたものが下記です。
買い物や軽い散歩など、は低値のもの。
屋外のレジャー、マリンスポーツなどは比較的しっかりと守れるものがオススメです。
例としては
・真夏に暴露時間が2時間を超える場合は中程度(PA+++ SPF50)以上が推奨。
・2時間以内、または日常生活であれば(PA++ SPF30)で十分。
と言った値になります。
ただし先程も述べましたが、効果が強く得られるもの=それ相応の有機化合物が構成要素になっています。
強すぎる日焼け止めクリームの乱用にによって皮膚科を受診してお薬をもらいに来る方は、意外と多いです。
自分の肌の強さとも相談して、自分に合った日焼け止めクリームを購入されてください。
②シミが出来てしまった時に飲むべき薬。
・まずはじめにシミ、そばかすは
「肝斑」と「肝斑以外のシミ、そばかす」に分けられます。
まずは自分がどれに該当するのか、医師による診断を受けるのがベターでしょう。
肝斑の特徴としては
・30歳以上に多く
・左右対称に出現
・妊娠により悪化する。
・紫外線により悪化する。
というものがあり、
オススメのお薬は
・トラネキサム酸(トランシーノ®︎)
があります。
基本的に安全性の高い薬剤ですが、副作用として血栓傾向があります。
頭痛、ふくらはぎ痛、息切れなどの症状が出ましたら、すぐに薬剤を中止し、医師または薬剤師に相談しましょう。
次に、肝斑以外のシミ、そばかすに対するお薬です。こちらはアミノ酸やビタミンベースの薬剤なので副作用はほとんどありません。
もちろん、お薬なので、有効性、安全性の為にも用法用量は必ず守って飲んで下さい。
→ターンオーバーを促進し、シミの原因となるメラニン産生酵素を抑制する。
・ビタミンC
→メラニンを直接還元し、シミを薄くする。
・ビタミン B2. B6
→皮膚の新陳代謝を上げ、ターンオーバーを促進する。
・ビタミンE
→皮膚の血流を高め、メラニン排泄促進する。
→ビタミンCの働きを助ける。
この様な概要になります。
また、Lーシステインについては医者からもらう事が出来ません。(1番よく効くと思うのですが…)
医療用医薬品で、該当成分が無い為です。
よってネットで購入するか薬局で薬剤師の指導の元薬局で購入しましょう。
そのほかの薬剤は、薬局でも、医師による処方箋でも入手可能ですので参考までに。
以上になります。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
拙い文でしたが、皆さんの健康のために少しでもお役に立てたら幸いです。
また、お薬の事、健康の事で相談も受け付けておりますので気軽にコメントも下さい。
夏は暑いですが、シミもバッチリ予防して乗り越えてゆきましょう♪
てらくん